年に一回の楽しみといえば、
正月過ぎに休みをいただく時の温泉旅行。
温泉に入って、
ゆっくりする時間がなんともうれしい、、、
なんて、年寄りじみて、
〜〜〜〜いやだねぇ、我ながら。
とはいいながら、
時代のかかった宿を訪れるのが好き。
ということで、
今回行ったのは、
新潟県にある出湯(でゆ)温泉というところ。
私の周りの人に、
出湯温泉に行ってきたと言っても、
その名を、誰一人、知る人がいない。
白鳥で有名な、瓢湖の近くと聞いて、
初めて、場所の想像がつくらしい。
私だって調べるまで知らなかった、
そんなマイナーな温泉地。
でもねえ、
こんな建物がなんとも魅力的で、
私にはうれしいのだ。
昭和の初めに建てられた建物だそうで、
国の登録文化財に指定されている。
部屋の建具なども、
当時の職人さんの遊び心で溢れている。
建物は古いが、
中はそれなりに手が入れられていて、
快適に過ごすことが出来た。
二泊したが、周りに何もあるわけではない。
折しもの雪で、散歩道も歩けない。
ということで、湯に入ってはゴロ、
食べてはゴロ、という時間を過ごした。
なにしろ、まだ若いご夫婦の、
熱いおもてなしのお陰で、
食事の量が多い。
ほら、朝食だってこのボリューム。
おかげて、また、
お腹がポテッと。
さて、ご主人のおっしゃることには、
この温泉は、ラジウムを含んでいるので、
蒸気を浴びるといいのだそうだ。
そして、ここの湯の源泉の温度は30度。
そこで、少し加熱して、
かけ流しにしているのだそうだ。
お湯の温度を保つために、
入ってあとには、湯船にフタをしていただきたいとのこと。
なるほど。
そして、ご主人が言うには、
湯の温度を、どのくらいにすればいいのかが、
難しいのだそうだ。
熱い湯が好きな方もいる、
ぬるい湯が好きな方もいる。
いや、それならばいいが、
湯は熱くなければいけない!
とんでもない、ぬるくなくてはいけない!
という人がいて、
困ることがあるそうだ。
季節の気温によっても、
感じ方が変わったりする。
だから、湯の温度には気を使っているそうだ。
そう云えば、
私も、ずいぶん熱い温泉に入ったり、
一時間も入っていられるような、
ぬるい温泉に入ったりしたなあ。
今は、ともすれば、
自分の価値観を押し付ける人も多いから、
そんな湯の温度にも、
気を使わなければいけないのだね。
私は、
熱い湯には熱いなりに、
ぬるい湯にはぬるいなりに楽めるけどね。
で、
来年は、どこの温泉にいこうかな。
などと、考えながら、
この一年を頑張るのだ。トホ。